夫婦の危機3 クレオパトラな妻

結婚というスタート

彼女は「クレオパトラ」のようである。

私だって実際にあったわけではないけれども、なんかもうきっとクレオパトラってこんな感じだったんだろうな、って、
顔はそこそこ、スタイルは凹凸が乏しいかな。べつに本物のクレオパトラみたいに何か国語も話せるわけじゃない。ていうか日本語すらあやしい。

ではどこがクレオパトラなのか。
態度です。
20代の前半で結婚してから、クレオパトラは態度を豹変させた。私に、ではなく、社会すべてに。
「私は勝ち組。」
そういう態度である。

いまどき40で初産だってあるこのご時世に、無理やり20代で結婚する意味は特にない。
ある日クレオパトラの夫から相談を受けたこともある。
「掃除も炊事もしない。昼間はふらふら出歩いているらしい」と。 探偵に浮気調査を依頼するべきかどうか、悩んでいるというのだ。

クレオパトラにとっては結婚がゴールだったのだと思う。結婚したら、あがり。自己実現完了で、私をほめてほめてという心境なのだろう。
一度それを厳しく注意したら、ぷいとすねてそれきり連絡がない。
このままではたぶん結婚生活の破綻も時間の問題だろう。
クレオパトラは自分に酔っているのだ。幸せな自分、安泰な自分に。

結婚はゴールではない。スタートである。